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犬種図鑑アフガンハウンド

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アフガンハウンドの特徴　　

　性格、特徴

非常に長い被毛が、背中と顔部分を除いて、
やわらかく美しい絹のような直毛の被毛に被われている。
毛色はゴールデン、フォーン、レッド、グレー、白などの
単色か、ブリンドル、トライ・カラーなど。
体形はスクエアで、腰の位置が高い。
四肢はしなやかで、軽快な足取りで歩く。
大きく広がった指先と、美しく曲折した後肢が特徴的。
尾は弓なりに曲がっている。
細長い顔にはベールのような長い冠毛があり、
垂れ耳も豊かな直毛で被われている。
大変利口で機敏、活発、いたずら好き。
やや人見知りをし、人なつこくない面もある。
運動能力は非常に高く、猟欲が強い。
散歩中など獲物を発見すると、追いかけることもある。
誇り高く、媚びない。飼育するなら、早い時期から訓練としつけを徹底し、
断固とした態度でのぞむ必要がある犬種といえるでしょう。
優雅な容姿にあこがれて入手しても、躾がしっかり出来なければ、
飼い主と犬の間には信頼関係は成立しないでしょう。

　しつけ
幼犬時からしっかり躾に取り組む必要があります。利口で躾がいはありますが
根気がひつようです。運動量豊富、被毛維持の手間がかかり犬中心に生活が
出来る飼い主さんが向いています。

　運動
運動量が豊富な犬種なので、1日30分～1時間程度の引き運動を2回行う。
自転車を使って、スピードに変化をつけた運動もいいでしょう。
リードをしっかりともつこと。猟欲が旺盛なので、遠くに猫の姿などを見つけると、
急に全力で追いかけることがある。リードを離してしまうと、呼び戻しも聞かずに、
延々と走り去ることがあるようです。
太りやすいため、食事は量より質を高めた栄養管理が必要。
若犬から成犬期なら1日1、2回。内容は、2回なら朝はドライフードのみ。
夕はドライフードを基本にした混合食がいいでしょう。脂肪分の少ない肉や
内臓類を煮たものなどのタンパク質、乾燥小魚、少量のチーズなどカルシウム、
缶詰フードなどを加えて栄養を補強する。首にスヌードをつけるようにして、
被毛が汚れないよう工夫する。股関節形成不全や、眼病に注意する。

　健康管理とお手入れ
幼犬の頃から、クシとブラシとを使ってコーミングとブラッシングを行い、
手入れに対しての習慣をつけましょう。被毛が長く揃う頃からは、
こまめな手入れが必要不可欠となるからです。
手入れを怠ると被毛のコンディションがすぐに悪くなります。
運動後には毛玉ができやすいので、腹部や四肢の内側を中心に全身を点検する。
ゴミなどを取り除き、大まかに毛玉をほぐす。雨や雪の日は被毛を保護する
レインコートなどを着せて運動させるといいでしょう。
濡れたり汚れたりしたら、蒸しタオルで汚れを落としてから、ブラッシングする。
まず粗めのクシで切れないようにやさしく通した後、ピンブラシでとかす。
全体をとくのは週に1度程度でよい。シャンプーは月平均1～3回くらいが適当である。

　歴史
古い歴史をもった犬種で、シナイ半島が発祥といわれています。
「ノアの方舟」に乗った犬という伝説もある。
古代エジプトの遺跡からこの犬に似た工芸品が発掘され、王家の猟犬
だったのではないかと考えられている。後にアフガニスタンへ渡り、
王室で飼育された後、遊牧民の猟犬として活躍したという。
19世紀末頃ヨーロッパに紹介され、その後世界に紹介されて、
国際的な犬種となった。第一次大戦後から本格的にブリーディングが開始され、
南西部の砂漠地帯に生息した薄毛で四肢の長いデザート・タイプ（ベル・マレイ）が
増やされるようになり、次いで北部の山岳地帯に生息した、
色濃い厚毛で小柄なマウンテン・タイプ（ガズニ）が繁殖された、
容姿を重視した交配が進められ、今日の形態に至っている。

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