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犬種図鑑バセットハウンド

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バセットハウンドの特徴　　

　性格、特徴

バセット・ハウンドはハウンド種ではサイズの割に骨が太く、
分厚く密集して、はえ揃った被毛が、低い木についた
トゲから身を守り、大きく垂れ下がった耳で匂いを
巻き上がらせ、顔のしわにその匂いを保存
させているのではないかとも考えられています。

体高が低く短い脚を持った犬種は、優れた嗅覚器官を
保護するため、鼻口部が大きく発達しています。
バセット・ハウンドも例外ではありません。
特にこの犬種は、ゆったりと力強く、
鼻を地面に近づけて歩く姿が特徴的です。

尾は弓のようなカーブを描きながら高くかかげられ、先が白く、
幅広の長く垂れた耳は、鼻の先に届くほど。
被毛は硬く滑らかで、短く密生していて、
毛色はブラック、タン、ホワイトの三色毛と
ブラックとタン、ホワイトとタンの二色毛、シルバー・グレーの斑のものなどがある。
響きのある、独特の吠え声をもつ犬としても知られている。

性格は落ち着きがあり、従順だが、機敏性には乏しい。
独立心が旺盛ながら、家族との遊びが好きで、家庭犬に向いている。
もともとが狩猟犬だったことから、足は速くはないがスタミナがある。
嗅覚に優れており、忍耐強く獲物を追いかけて進む一面ももっている。
目がくぼんでいて、独特の愛らしさを持った犬種。

　しつけ
しつけは早い時期から、根気と時間をかけて行いましょう。
落ち着きがありおっとりした性格ですから、割と問題行動は少ないようです。
小さい子供のいる家庭でも安心して飼える犬種といえます。

　運動

あまり激しい運動は必要ありませんがスタミナがあります。
出来ればストレス発散のためにも毎日の散歩はしたあげたいものです。

　健康管理とお手入れ
狩猟犬として備えたスタミナと根気で、ウサギなどの小動物を執拗に
追い続けるだけあり、適度な運動を毎日させることは、犬の健康維持と
ストレス発散に欠かせない。短足胴長だが、滑らかでのびのびした歩き方をする。
胴が長い種類なので、体重が増えると椎間板ヘルニアになりやすい。
太りすぎには十分注意する。また肥満から、背骨や四肢の疾患、
緑内障がまれに発症することもあるようです。幼犬の時期から、栄養のバランスに
気をつけた食生活が重要でしょう。また耳の感染症や、皮膚の病気に注意が必要。
被毛は滑らかな短毛で、手入れはしやすい。クシでとかし、
硬い毛はブラッシングする程度で十分である。
短い肢のしわが特徴だが、汚れがつきやすいので、まめに拭いてあげる。
また顔の皮膚のたるみは、結膜炎の原因にもなるため汚れに気をつけましょう。
大きな耳の下も拭くようにし、こうした日頃の手入れは十分に行う必要があります。

　歴史

バセット・ハウンドが記録に残されているのは16世紀、アナグマ猟に
ついて書かれた文書でした。短い脚を持った犬は、古代から多く誕生していますが、
いつ頃から交配されて、現在のバセット・ハウンドとなったのかは、
正確にわかっていません。「バセット」という言葉は、フランス語で“短い”と
いう意味の“bas”からきています。

ハンターたちは、歩いて追うことができ、嗅覚にも優れた骨太な犬、
貴族階級に人気のあった狩猟犬の“短足版”のような犬を欲しがりました。
バセットのような脚の短い犬は、獲物をすばやく追いかけることができないため、
獲物は油断しがちです。逃げようとせず、動作もゆっくりになっている獲物は、
銃の標的として狙いやすかったのです。このような猟のスタイルで、
バセット・ハウンドは特に野ウサギなどの小動物狩りを得意としていました。

当時は、脚の短い狩猟犬として、4種類のタイプが作り出されましたが、
そのうちのバセット・アーテジエン・ノーマンドが現在のバセット・ハウンドに
もっともよく似ています。19世紀後半と1930年前後とに、体のサイズを
調節するためにブラッド・ハウンドやアーテジエン・ノーマンドと掛け合わせられました。

バセット・ハウンドが最初にイギリスとアメリカに持ち込まれたのは19世紀後半。
20世紀半ばに、その独特の表情から広告やエンターテイメントに使われ、
家庭犬としても広く受け入れられるようになりました。
刑事コロンボの愛犬としても有名です。

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