犬狂犬病 |
発症すると100%死亡する人獣共通感染症。
高い致死率で人間にも伝染します。
日本では1975年以降発生していませんが、海外では
依然として発生しています。(オーストラリアのみ非汚染地域)
狂犬病予防法により予防接種が義務付けられています。
症状は怒りっぽく噛み付くようになり、のどの筋肉が麻痺
昏睡状態に陥り、最終的には死亡します。
潜伏期間が長いため、感染を疑われた後、免疫注射をしても
効果が期待できます。
飼い犬が人や他の犬を噛んでしまった時は、
獣医さんで1ヵ月の間、1週間ごとに検診を受け狂犬病に
感染していないことを証明しなくてはなりません。
これは狂犬病の予防接種をしている場合で、もし未接種の場合は
噛んだ犬は安楽死処分となります。
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犬ジステンバー |
犬の代表的な伝染病で、下痢、嘔吐の消化器系症状と
咳、鼻汁など呼吸器系症状が出るものがある。
1か月以上経過すると、痙攣など神経系症状がでることも。
予防接種により数は少なくなっているとはいえ、
現在でも周期的に発生。悪化すると死亡率も高い。
成犬になって発病すると発熱がなく神経症状のみ
現れるため特発性てんかんと誤診されることがある。
ジステンバーウィルスによる接触または飛沫感染で、
3〜6日の潜伏期間があります。
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イヌ伝染性肝炎 |
アデノウィルスT型の経口感染で発症する。
特に幼齢期に発症し、突然死の原因となる病気です。
発熱、下痢、嘔吐が主な症状で、回復期には「ブルーアイ」と
いわれる角膜の白濁がみられることがあります。
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犬パルボウィルス |
1980年頃から急速に広まった感染症。
経口感染による伝染力の強い恐ろしい病気です。
下痢・嘔吐・発熱・脱水などの腸炎型と
突然呼吸困難になり急死する心筋炎型があります。
死亡率の高い重篤な病気です。
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犬パラインフルエンザ |
パラインフルエンザ5型ウィルスにより呼吸器症状を起こす疾患。
この病気単独では死亡率は高くなく自然と直る事が多いが、
他の病気と複合発症すると重症になる。
伝染力が強くペットショップなどで集団感染することもある。
咳き・鼻水などの呼吸器症状が現れる。
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犬アデノウィルス
2型感染症
(犬伝染性
喉頭気管炎) |
犬パラインフルエンザと並び集団感染の原因になる。
この病気単独では死亡率は高くないが他ウィルスとの
合併症により死亡率も高くなる伝染病です。
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犬レプトスピラ |
レプトスピラという細菌が、ネズミの尿などから犬やヒトに
移る病気です。この細菌は水の中では長く生きるので、
池、下水、汚れた川に犬が入り、粘膜や
傷のある皮膚を通して感染します。
症状は、嘔吐・高熱・食欲低下から肝障害や腎障害、
黄疸・痙攣・昏睡・血便など。
早期診断で抗生物質で治療可能な病気です。
しかし症状が進むと尿毒症となり死亡することもあります。
動物から人に伝染するため愛犬が診断されたら
食器などの消毒、糞尿の処理方法に注意が必要です。
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コロナウィルス |
コロナウィルスの経口感染により、下痢・嘔吐の症状が出ます。
幼少の弱っている犬がパルボウィルスと混合感染が多く
同時に感染すると重症になリやすいようです。
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