犬を飼う時のお役立ち情報「ワクチンについて」

ワクチンを打たないと感染症になりやすいのか？


答えは「もしもの場合に備える」が正解といえます。

感染症は100%外部要因によるものだからです。
感染源のウィルスと接触しない限り、発症することはあり得ないのです。

例えば、最も恐いとされているパルボウィルスは、感染した犬の糞、嘔吐物、
それに接触した人の手足などから経口感染するものです。

しかし、発症するまでに潜伏期間（おおよそ1週間〜2週間）がありますから、
気付いた時にはすでに手遅れです。

ウィルスをどこで拾ってしまうかは、誰にも予測ができません。
ワクチンによる抗体は1年で切れてしまいますので1年後にまた接種
しなければなりませんが、その接種をしていないために感染している
犬との接触だって色々な場面で考えられます。

お散歩の時や、ドッグランで遊ばせている間に起りうることなのです。
従ってお互いに予防措置を施すことが義務付けられている訳です。

「もしもの場合に備える」と言う表現が適切であることがお判りいただけるでしょう。

　感染症とは何？ どうやって感染するの？


【感染症とは？】

病原体となる微生物が、動物の体の中に入り込み増殖していくことを
“感染” したと言います。
感染したことによって、体の働きや仕組みにいろいろな障害が起こることを
“発症” したと言います。

こうした微生物によって引き起こされる病気を 『感染症』 といいます。
うつらないものは『感染症』とは言いません。

感染症の病原体となる細菌やウィルスなどは肉眼では見ることはできず、
だから怖いといえます。人間の場合と全く同じです。


【感染経路について】

●空気感染

咳やくしゃみなどによってばらまかれたウィルスや細菌を吸い込むことによって感染。

●母子感染

仔犬が母犬のお腹に入っている時に胎盤を通じて感染するものや、
生まれてくる時に産道で感染するもの、母乳を飲むことによって感染するものなどがある。

●経口感染

ウィルスや細菌のついてる物を舐めたり食べたりして感染。